「プロのトーナメント観戦してゴルフうまくなりたい!」
そう思われてプロの大会を見に行かれるアマチュアゴルファーの方も多いのではないでしょうか?
でも、ゴルフ観戦ってコース内は移動の自由度が高いので、慣れないとどう観ていいのか分からないですよね。
観るポイントを事前に決めて行かないと、当日「あれ?数えてみるとあまりプロのショット観れなかったな」ということになりやすいです。
(筆者も観戦をはじめた当初は、「あ、テレビで観た〇〇プロだ!」なんて、手当たり次第に知ってるプロを探してコース内をうろうろしてしまったので、肝心のプロの実際のショットはあまり見れてませんでした(笑))
上手くなるために、効率よくプロの目的のプレーを観るにはコツがあります。
今回は「観て上手くなる」をテーマに、筆者がこれまでの経験でたどりついた目的別のオススメのゴルフ観戦の仕方をご紹介しますのでぜひ参考にしてください!
観戦スタイル
まずは基本的な観戦スタイルをご紹介して、それぞれのメリット・デメリットをご紹介しますね。そのあと目的別の観戦方法をご紹介します。
定点観測
持ち運びの椅子などを持っていって、一つの場所にとどまって観戦するスタイルです。
メリット
・好きな視点からショットを見ることができる(ティーショット、左足下がりなど) ・プロのコースマネジメントの傾向が勉強できる(このホールレイアウトだとこのエリアを狙う) ・疲れない
デメリット
・観られるショット数が少ない(だいたい10分ごとに3人の組が来るペース) ・待っているエリアの近くにボールが来ないとプレーが観られない可能性がある
組について回る
特定の組について回るスタイルです。
メリット
・好きなプロをたくさん見ることができる ・様々な状況のショットを見ることができる ・好きなアングルから見ることができる
デメリット
・特定のプロしか見ることができない ・毎ショット場所取り合戦がある(特に人気プロの場合) ・疲れる
練習場に張り付く
トーナメント会場には大抵練習場があり、スタート前の選手が順番に練習しています。かなり近くで選手を観ることができ、スタート前の選手の緊張感をビシビシ感じます。
とにかくプロのショットをたくさん観たいのであれば、練習場が最も効率が良いでしょう。
メリット
・とにかくたくさんのプロのショットを間近に見ることができる ・選手ごとに特徴あるさまざまな練習メニューを見ることが出来る
デメリット
・試合に比べると単調
いかがだったでしょうか。プロのショットをたくさん観たいのであれば、実は練習場に張り付いて観るのが最も効率が良いです。観戦の玄人の方は、最終組がスタートするまでは練習場でプロの練習を観ている方も多い印象です。
ただ、やはりトーナメント観戦の醍醐味は、やはりコース上でのプロの集中した一打一打を観ることにあります。ここからは目的別のオススメの観戦方法をご紹介していきます。
目的別オススメ観戦方法
ここからは目的別の観戦方法をご紹介します。
ドライバーが上手くなりたい
ドライバーはゴルフの最大の魅力の一つですよね。1番ホールなどクラブハウス近くのティーショットエリアには観客席が設置されることも多いです。観客席に用意された椅子に座ってゆっくり観るのもよいのですが、せっかくトーナメント会場に来たのであれば3方向から観ることをおすすめします。
「選手の背中側から」、「選手の正面から」、「飛球線後方」それぞれの方向から観ることで、さまざまな観点でプロのやっていることを観察することができます。
例えば、観るポイントとしては下記のようなものがあります。ショットは一瞬ですが、テークバックが始まるまでの静的な点はじっくりと観察することができます。
・ショット前のルーティン ・ティーアップする場所 ・ティーの高さ(意外と低い) ・アドレス時のボール位置 ・グリップ ・ターゲットを確認するときの目線 ・素振り、ショットの力感
アプローチが上手くなりたい
プロはときに「これぞプロ!」と惚れ惚れするような芸術的なアプローチショットを見せてくれます。
低く早く出てギュギュッと止まるスピンアプローチや、高く上げるロブショットなどプロならではのカッコいいショットは決してアマチュアが真似するのは簡単ではないでしょう。
ただ、アマチュアも参考にすべき基本的なランニングアプローチショットもプロは多用していますので、観戦時はぜひ参考にしたいです。
アプローチを観たいのであれば、プロがグリーンを外しやすいホールとエリアを見つけて、陣取って待ちましょう。長めのショートホール、長めのミドルホール、短めのロングホール(2オン狙い)などはプロはグリーンを外しても安全な方に外すようマネジメントしてくるので、特定のエリアにボールが集まりやすいです。なぜその場所にボールが集まるのかを考えるのも上達に直結すると思います。
例えば、観るポイントとしては下記があります。
・ボール近くに到着してからの流れ(歩測やグリーンの傾斜のチェック) ・ボール位置(左に置く、右に置く) ・フェースの開き方 ・グリップ(短く持つ) ・素振りやアドレスからどんなショットを打ちたいのかイメージする
パターが上手くなりたい
筆者もゴルフ観戦に行き始めた当初は、「パターを観ても退屈だ」と考えていました。が、プロのグリーン上の動きの観察はスコアアップのヒントがたくさんあります。「プロはグリーン上で一番集中する」とはよく聞く話です。
オススメの観戦方法は「一人の選手をずっと追いかける」です。一組に3人か4人いるので、どうしてもすべての選手を追ってしまいますが、我慢して一人の選手にフォーカスすると良いでしょう。
するとグリーン上に上がってから、マークして、傾斜を読んで、パットするまでの一連の流れがわかります。
たとえば観るポイントとしては下記があるでしょう。他にもたくさん見るポイントがあると思います。観るポイントを考えること自体がゴルフ脳を鍛え、上達につながると思うので、ぜひ皆さんも考えてみてください。
・グリーンに近づいて来るときの様子 ・グリーンに上がってからのルーティン・リズム(ボールマーク、ピッチマーク修復、・・・) ・傾斜を読む順番(ボールの手前→横→反対側・・・) ・他の選手のプレーを待っているときの行動・様子 ・ボールを戻してマークを拾ってからパットまでのルーティン・リズム ・素振りの場所、回数 ・キャディとの会話の内容
最後に
いかがだったでしょうか。今回は「観て上手くなる」をテーマに、筆者がこれまでの経験でたどりついた目的別のオススメのゴルフ観戦方法をご紹介しました。
観戦の目的を自分で考えること自体がゴルフ脳を鍛えることになると思うので、ぜひ皆さんも自分なりのゴルフ観戦のポイントを考えてみてはいかがでしょうか。
ではではー
(余談ですが、プロのミスを観ることもスコアアップにつながると思います。トーナメントを実際に会場で観ていると「プロでもこんなアマチュアみたいなミスをするんだ」と驚くことが多いです。
テレビでは優勝争いをしている調子のよい選手ばかりが移りますが、プロ選手でもアマチュアのようなミスショットが度々起こります。
ゴルフというスポーツの難しさを実感でき、「プロでもミスするのだから自身がミスするのは当たり前。このくらいのミスは当然起こるものとして想定すべき」と謙虚な心構えを得ることができるのです)
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