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競技ゴルフ全くの未経験者が全日本ミッドアマ申し込んで見たってよ(試合当日編)

ゴルフ

競技ゴルフ未経験の平均スコア90台の月イチゴルファーの筆者が、全日本ミッドアマの地区予選に出場してきました。
この記事では、試合当日の様子(心境や気付き)についてレポートします。

「自分のレベルで競技ゴルフに出ても大丈夫だろうか」と出場前に不安でしたが、今では「出場して良かった」「もっと早く出れば良かった」と強く思っています。

本記事は競技ゴルフを擬似体験できるレポートになっていますので、少しでも競技ゴルフに興味があり、出場を検討されている方はぜひ最後まで読んでください!

また、申込みと練習ラウンドの様子については↓の記事でレポートしています。
競技ゴルフの申込、練習ラウンドの様子も興味ある方はこちらの記事も合わせて読んでみてください。

申込編:競技ゴルフ全くの未経験者が全日本ミッドアマ申し込んでみたってよ(申込編)
練習ラウンド編:競技ゴルフ全くの未経験者が全日本ミッドアマ申し込んでみたってよ(練習ラウンド編)

試合1週間前~スタート前

試合1週間前~当日朝


はじめての競技ゴルフとあって、試合当日1週間前から緊張していました。そのおかげか前日の夜は緊張疲れでよく寝ることができました(笑)

当日朝起きて、ゴルフ場への持ち物はいつもの友人とのラウンドと特に変わりません。

普段は友人と一つの車に乗り合わせて行くことが多いですが、試合は当然一人です。
ゴルフ場までの道程はなんとなく心細い感じです。
一人で音楽をかけながらゴルフ場に向かうという状況に、「プロゴルフ選手みたい」と一人でテンションを上げていきました。

ゴルフ場での受付

平日ということもあって渋滞もなく、ほぼ予定時間にゴルフ場に到着。

駐車場や車寄せ、クラブハウス内の様子はなんとなく閑散としていたのが意外でした。実際に来る前は、クラブハウスは大勢の出場者であふれている景色を想像していたのですが、意外にも普段の営業よりも来場者は少ないようでした。

いつものように車寄せでバッグを降ろすと、スタッフの方からスタート時間を聞かれました。
この時ぐらいから「お、いつもと違う。やはり自分は試合に出場するのだな」と実感すると主に緊張感が増してきます。

フロントでの受付用紙に記入する内容は、普段と変わらなかったと思います。(住所や氏名など)

受付用紙への記入を終えると、フロントの方から「スタート15分前に放送が入るので、呼ばれたらマスター室前のトレーラーに来てください」との説明がありました。
なるほど説明どおり、定期的にクラブハウス内に放送が入り、組ごとに名前を呼ばれている様子

この放送によってまた一段と緊張が高まってきます。

更衣室に入ると、床に座ってストレッチをしている方がいらっしゃいました。(プロは更衣室や風呂場でストレッチしていると雑誌で見たことがありました)
普段の通常営業のゴルフ場ではあまり見かけないですよね。
このように、なんとなく更衣室でも競技ゴルフの雰囲気が漂います。。。

練習場(ドライビングレンジ)

着替えたらいつも通り練習場に向かいます。

意外に空いている

打席は全部で10打席のうち7割ほどしか埋まっておらず、比較的余裕があったのも意外でした。筆者はプロの試合を何度か見にいったことがあり、その際は選手が所狭しと並んでキツキツで練習していた印象があったのですが、筆者が出場した試合では全くそんなことはありませんでした。

いつも以上に周りが気になる

皆さんは、打ちっぱなし練習場でもゴルフ場でも、なんとなく周りの打席の方がどんなショットを打っているか気になってしまいませんか?
最初は練習に集中していたのに、後ろの打席から威嚇するようなドライバーの打音が聴こえてくると、ついつい自分も負けじと会心ショットを打ってやろうという気持ちになってしまいます。
競技ゴルフだとその気持が10倍になりました(笑)

雰囲気はやはり真剣モード

これも予想どおりですが、練習場は会話は少なくシーンとしており、打球音だけが響くピリピリMAXな様相となります。

またこれも予想通り、練習場での打球音がいつもと違います。
アイアンのビシッとした音ばかりで、当たりの悪い音の割合が極端に低かったと筆者は感じました。

試合当日の緊張MAXの瞬間は練習場だった

間違いなく、この練習場がこの日の緊張のMAXとなった時間でした。

上級者と並んで打つことになる練習場では、ある程度緊張することは予想はしていました。ですが、その予想を大きく超えるレベルで緊張し、普段練習場ではほとんど出ることの無いようなミスを連発(泣)
5Wでポッコンとした当たりでキャリー20Yぐらいしか飛ばない。。。。

深呼吸して「大きなミスが出たときにも、涼しい顔で流すことができるのが大人のゴルファー」と謎の格言を自分に言い聞かせ、心を落ち着かせようとしますが、一向にいつもの当たりになりません。

ボールを打つ度に焦りが増す中、ふと前の打席で練習していた方が、打つ度に「やっば。。。」「やっべ」とつぶやいている事に気づきました(笑)

「他の出場者も同じように緊張している」と感じることが出来たことで、かなり緊張が和らいだと思います。

練習グリーン

パター練習のためカートにパターを取りに行くと、同じ組の同伴者の方2人が談笑されており、簡単に挨拶をしてグリーンに向かいます。

ドライビングレンジとは違い、練習グリーンは通常のラウンド時の人の密度よりも高いように感じました。やはり上級者の方はパターを一番重要視されていのかも知れません。

ティーグラウンドの後ろには、後続スタート組の選手と思われる数人のギャラリーが。
「やはり見られるのか。。。。」

練習グリーンに人が溢れいたのは、進行が遅れているというのもあったようです。

一通り10Mぐらいのタッチをあわせる練習をして、時計を見ると
まだスタートまで30分以上ありました。

競技ゴルフ初出場であることを同伴者に告げると楽になった

練習グリーンからカートに戻ると、同伴者の方が揃っていたのであらためて挨拶しました。
ここで競技ゴルフがはじめてであることを告げて、かなり楽な気持ちになりました。
→競技参加される方は、必ず競技初参加であることを同伴者の方にお伝えすると良いと思います。
初心者だから許されるという甘えは良くないと思いますが、事前に伝えることでこちらからわからないことが聞きやすくなりますし、教える側としても遠慮なく教えることが出来たのではないかと思いました。

ルール説明

やがてスタート15分前となり、とうとう名前が呼ばれます。
INとOUTの2組が同時に呼ばれ8人がクラブハウス横のトレーラー前に集合しました。

ポイントを絞ったルール説明

集まると再度一人ずつ名前が呼ばれ、同伴者の名前と顔の確認をします。

ここではポイントを絞ってルール説明がありました。

・事前に配布したローカルルールから変更はないこと
・特定のホールはドロップエリアから打つことができること
・スコアのマーカーについて(※この日はコロナ対策のためマーカーではなくカート入力方式でした)

ぐらいだったと思います。

ボールの確認

ルール説明の後、ボールの確認へ移ります。
お互いボールを見せ、誰がどのボールを使っているかを確認します。
「白のスリクソン」や「オレンジのタイトリスト」などと色とメーカーをそれぞれ宣言していました。

スコアカード配布

最後にスコア記入カードが配られました。(この日はマーカーがスコアを付けるのではなく、カートのナビに全員分入力し、最後に自己申告スコアと確認してアテストするルールでした)

そして最後に残酷な宣告が。スタートホールの打順は、郵送で事前に配布済みの組み合わせ表の通りとのこと。
一番左にあった筆者はあっけなくオナーとなりました。

当日の目標

ここで少し横道にそれますが、筆者が事前に設定していた目標についてお伝えします。

同伴者、前後の組の方に迷惑をかけないこと

今回、競技ゴルフに出るにあたって、良いスコアで上がるより一番意識したのが「同伴者、前後の組の方に迷惑をかけないこと」。真剣に出場してきている同伴者の方に、「自身が迷惑をかけるようなことは絶対にしないようにしよう」ということを心がけていました。

(今回、ルールブックを買って、一通りペナルティや措置内容について勉強してから試合に望みました。すべてを頭に入れるのは難しいと思いますが、大体のルールを覚えておいて、当日は同伴者に確認しながらプレーするのでも全く問題ありませんでした)

筆者が競技出場した経験から厳選したルールをこちらの記事にまとめていますので、競技ゴルフ出場にあたってルールについて不安があるかたは参考にしてみてください。↓
【厳選!エリア別】初めての競技ゴルフで覚えておくべきルールと措置

目標スコアは「92」

目標スコアは92に設定しました。
直近の白ティーからの5ラウンドの平均が92ぐらいであったので、はじめての競技ゴルフでバックティーから回ったときの目標としては、92であれば大満足な結果だと判断しました。

そして100は絶対に叩かないこと。

自身のゴルフを貫くこと

そのためには自身のゴルフを貫くこと。同伴者の攻撃的なドライバーや華麗なアプローチを見て自分を失い、普段自身がやらないようなことは絶対にしないようにしようと決めていました。

とにかく「2オンしなくていい。普段の3オン1パットを積み重ねること」を目標としました。

競技ゴルフ本番ラウンド

前半(IN)

緊張の第一打は奇跡的に会心のナイスショット

スタートホールは、かなりの打ち下ろしのミドルホール。左右のプレッシャーはないですが、S字ぎみのドッグレッグで曲げるとセカンドはノーチャンスです。

前述のとおり、緊張のスタートホールはあっけなくオナーとなりました。

あるマスターズに初出場した日本人プロ選手が「緊張で手が震えてティーアップできなかった」と聞いたことがあります。
筆者も本当に同じ状況になりました(笑)
手が震えてなかなかボールがティーに乗ってくれず、実際5秒くらいかかったと思います。この5秒はとてつもなく長く感じました(-_-;)

なんとかティーアップしてショットすると、練習場では絶不調でしたが、奇跡的に運良く会心のショットが出ました。ギャラリーが見つめる中、快音とともにボールは高々と綺麗な放物線を描き、快晴の夏空に「ナイショーッ!」の声が響く。

もうここでは完全にプロになった気持ちです(爆)

前進4打の無い競技ゴルフの怖さを目の当たりに

スタートホールからいきなり競技ゴルフの厳しさを目の当たりにしました。

同伴者のお一人がスタートホールのティーショットを左に引っ掛けたのです。
行方が分からないため、ボールの番号を宣言して暫定球を打ちます。(「先程は3番。今回は4番です」など)
次の暫定球の打球は、第一打と同じく左に。さらに暫定球を打ちます。
3回めの暫定球を打ちましたがやはり左へ。。。

いきなり競技ゴルフの厳しさを感じました。競技ゴルフには前進4打がないため、少しでもOBのおそれがあれば何度でも打ち直すのが基本のようです。

結果的にその方の一打目は生きていて、ノーペナルティでしたが、競技ゴルフの厳しさを目の当たりにした印象的なシーンでした。

競技ゴルフでは、前進4打が無いというのが非常にプレッシャーになります。今後、このプレシャーにどうやて対処するのかが自身の課題と感じました。

スタートホールはボギー。上々の滑り出し。


2打目はグリーン周りまで運び、3打目を確実に乗せて2パットのボギー。
描いていた最高のスタートを切ることができました。

同伴者の中にまさかの猛者が

途中、競技ゴルフならではの出来事がありました。
同伴者の中で使用ボールの話になったとき、一人の方が「私ス○クソンしか使えないんです。」と言い、理由を伺うと「契約しているから」というのです。
冗談かと思ったらどうやら本当のようで「競技に出て実績を残すとメーカーからお声がかかった。ボールを自分で買ったことがない」ということでした。

競技ゴルフ経験が多くなると、こうした実力者との出会いも珍しいものでは無いのかも知れません。ただ、何回も競技に出られている同伴者の方も、ボール契約者は初めてだったようで驚かれていました。

このような絶対普段一緒に回れないような上級者の方と回る経験ができるのも、競技ゴルフの大きな魅力の一つでしょう。

昼食

競技ゴルフに出る前から「昼食はどうするのだろう」と疑問に思っていたのですが、やはり昼食は同伴者と一緒にとります。
上級者の方はそばが多いのかなと思っていたのですが、その前述のメーカー契約者の方は担々麺大盛りにしていました(笑)

後半(OUT)

後半になると競技ゴルフに慣れてきた

後半(OUT)になると同伴者とも打ち解けてきて、かなり競技ゴルフの雰囲気に慣れてきている感じがしました。前半(IN)のスタートホールも後続組の肩のギャラリーの方がいたのですが、ほとんどプレッシャーなく打てたと思います。前半(IN)のスタートホールのティーショットが会心の出来だったからかもしれません(笑)

最後はパー

前半は常にティーショットの4番目だったのですが、後半になると徐々に2番目や3番目の打順が出てきて、1度オナーを打てるました。

最後まで「3オン2パット」を貫き、最後のホールは3オン1パットでパーで上がれることができました。

前半は初めての競技ゴルフに慣れるので精一杯で「とにかく同伴者に迷惑をかけないようにする」ことだけに集中していました。後半になると「3オン2パット」のゴルフのリズムが定着してきたように思います。

結果は95

結果95(IN49、OUT46)

目標の92には届きませんでしたが、なんとか100を打たずに90台で回ることができました。
初競技ゴルフ、初バックティーであったことを考えると、筆者自身としては上出来の結果と捉えます。

競技ゴルフに出てみての気づき

今回、競技ゴルフに出てみて、様々な気づきが得られましたのでご紹介します。YOUTUBEや本の中で言われている内容に近いものありますが、やはり実際に体験するとイメージが明確になります。

上級者のゴルフを間近で見て

ティーショットはミスがある

今回の競技への出場で、練習ラウンドも含めて計7名の方と同じ組で回らせてもらうことができました。皆さん70台~80台前半で回られている上級者の方でした。

今回、上級者の方と一緒にラウンドして気づいたのは「上級者でもティーショットは大きなミスをすることがある」ということです。スライスやチーピンで曲げてしまって暫定球を打つというのは何回も見ました。

ティーショットはミスがある一方で、セカンド以降からのリカバリ、アプローチの精度が高いため、上がってみると80前後という方が多かった印象です。

ティーショットが安定している人は軽いドロー

一方で、ティーショットがほぼ100%安定したいた方も2名いらっしゃいました。

その二人の球筋は軽いドローで、回転もスイングリズムも常に一定。スイングの力感もその2名だけ一段とリラックスした力感のスイングをされているように見えました。

「ボールを捕まえている」とはこういうことを言うのかと、目の前で理解できたような気がします。た。(7名の中でもその2名だけやはりスコアも70台でした。)

上級者と自分との差

上級者と自身と差があるところ、上級者と自身とであまり差がないところが、はっきりと分かりました。
ティーショットの精度はあまり筆者と変わらない印象ですが、100Y以内からの精度が全く違いました。特にグリーンまわりからの寄せの精度=寄せワンの確率が全然違いました。

筆者は寄せワンは5回に一回ぐらいの感じでしたが、上級者は2回に1回以上の精度で寄せてきていた印象です。「アマチュアでもこんなに寄せられるものなのか」と実際間近のプレーを見て感嘆しました。

これは今後の課題として日々の練習に活かしたいと思います。

競技に出るレベル

「競技ゴルフに出るにはどのくらいのレベルが必要なのか。自身のレベルで出て大丈夫だろうか」と出場を悩まれている考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回、筆者が競技ゴルフに出てみて思ったことは「競技ゴルフ出場を考え始めたその瞬間に出るべき」というのが答えです。

自分で言うのもおかしいも知れませんが、プレーファースト、マナーがある程度できていれば(100%でなくても。学ぶ姿勢を見せることができれば)ほとんど同伴者を不快にさせるようなことはなかったと思います。

人によって意見が分かれるところかも知れませんが「スコアで言うと100を切ったことがあって、マナー、プレーファーストを心がけている意識があるゴルファーであれば、全く問題無い(同伴者が違和感や不快感を感じることがない)のではないか」というのが筆者の見解です。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました!

かなりの長文記事となってしまいましたが、今回は初の競技ゴルフ当日の様子をレポートしました。初の競技ゴルフを検討されている方に少しでも参考になれば嬉しいです。

一日緊張して疲れましたが、非日常の緊張感の中でナイスショットが打てたときの気持ちよさは格別です。
出る前は敷居が高い競技ゴルフでしたが、出場すると「もっと早く出ればよかった」「もっと試合に出たい」という気持ちになっています。

少しでも出場を検討されている方は「まずは1試合出てみる」ことを声を大にしてオススメします!
ではでは。

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