今回は「競技ゴルフに出ているプレーヤーのレベル」について、平均スコア90台の筆者が参加した全日本ミッドアマ(2022年7月開催の東日本地区予選)を実例にご紹介します。
筆者は初めて競技に参加する前は↓のような不安を感じていました。
- 自分のレベルで出ても競技ゴルフに出て良いのか
- どんなレベルの人が出ているのだろう
- 自分だけ浮かないか心配
この記事では、競技参加者のレベルをできるだけ具体的にイメージできるような内容になっていますので、競技参加で同じような不安を持たれている方の参考になれば幸いです。
(ただ、筆者個人の考えとしては出場資格さえ満たしているのであれば、自身や他の出場者のゴルフのレベルに関係なくどんどん試合に出るべきと考えます)
出場資格
ミッドアマの参加要項には「ハンディキャップは20.0程度までが望ましい」とあります。
普段90台前半でプレーしているプレーヤーであれば、どんどん出場すべきということでしょう。
あくまで「望ましい」とのことなので、ハンディキャップが20を切っていなくても、すこしでも競技ゴルフに興味のある方はまずは出場してみることをおすすめします。
スコアやハンディキャップというよりもプレーファーストや最低限のルールを抑えていることが、もっとも重要でしょう。
こちらの記事(【厳選!エリア別】初めての競技ゴルフで覚えておくべきルールと措置)で、これさえ覚えておけば大丈夫という最低限のルールをまとめていますので、参考にしてみてください。
スコア分布
まず実際の出場者のスコア分布をご紹介します。
当日の競技の参加者は「186人」。
予選通過は上位35人です。(予選通過者はその会場の参加者数によって一定の割合で決まります。上位20%程度なのでかなり厳しいと言えますね)
予選通過最低スコア、予選トップ通過スコア、出場最下位スコアは下記です。(使用ティーは当然バックティー。コースは6477ヤード。コースレートは71.0でした)
・予選通過最低スコア:80 ・予選トップ通過スコア:73 ・出場最下位スコア:104
全出場者のスコア分布は下記のとおりでした。
・70台:25人(14%) ・80台:109人(59%) ・90台:48人(26%) ・100以上:3人(1%)
80台がもっとも多く、6割のプレーヤーが80台でプレーされていました。
80台の中でも特に83~85あたりの層がもっとも多かったです。実際に当日目にしたまわりのプレーヤーの印象としても、この85を切るぐらいのレベルのプレーヤー(スコアが出ると予選通過が見えてくるレベル)が地区予選の主要な層と感じました。
みなさん仕事をしながらもゴルフに情熱を持って取り組んでおられ、参加自体がチャレンジだった筆者は大いに刺激を受けました。
ショット別印象
ここからは、筆者の視点で競技ゴルフ出場者の技術レベルの印象を、ショット別にご紹介します。
筆者は練習ラウンドと試合当日とで計7名の方と同組でプレーしましたので、その方々の印象をご紹介します。
(7名のうち5名の方は80台で、70台、90台が一人ずつと出場者全体の分布とほぼ同等の割合だったと思います。)
ティーショット
”決して曲がらない”というわけではありません。むしろ綺麗なストレートの球筋はほとんどなく、軽いドローや軽いフェード軌道の球が多い印象です。
多くのプレーヤーは、前半後半に1,2回は大きく曲げて林に打ち込んだりするミスがありました。
それでもやはり6割~7割ぐらいはフェアウェイ、もしくはラフからグリーンを狙える場所に置けるぐらいの精度でした。
セカンドショット
競技ゴルフでは、バックティーのためかティーショットがナイスショットしても、セカンドの距離が150Y以上残ることが多いです。(筆者がご一緒した7名の方の飛距離はみなさん7Iで150Yぐらいで、特別目立って飛距離がある方はいませんでした)
ただ、確実にグリーンまわりまで運んでくる印象です。
残り距離が短ければ当然ピンにからんだショットもありました。
意外だったのが、上級者の方でもやはりシャンクしてOBや、傾斜がきつい難しいライでは空振りなどの大きいミスもされていたということです。
競技ゴルフ参加者だからと言って、みんながみんなプロのように毎回おおきなミスなくラウンドするわけではありません。
アプローチ・パター
アプローチがもっとも自身との技術の差を感じました。
よく「100Y以内から必ず3打であがる」というフレーズを聞きますが、本当にみなさんしぶとく3打であがってきます。
とくにグリーンまわりのアプローチでは、みなさんしぶとく1パット圏内に寄せてきます。
ティーショットからグリーンまわりまでは筆者と同じような精度・結果に見えるのですが、グリーンまわりからの精度に大きな差があり、その差が18ホール積み重なることでスコアの差になっていることを感じます。
実際のところ、パターはそれほど実力差を感じず、2パット圏内からの精度・結果は変わりませんでした。とにかく「アプローチで1パット圏内に寄せて、1パットでパーを拾う」確率の差が、如実にスコアの差となっていました。
上位プレーヤーの特徴
ここまでは、競技の平均的な参加者の技術レベルをご紹介しました。
さてここからは筆者が感じた「予選通過圏の上位プレーヤーと、平均的なプレーヤーの違い」をご紹介します。
平均90台の筆者でも、上位プレーヤーと他の平均的なプレーヤーとの明確な差を感じましたのでご紹介します。
ボールをつかまえている
90台の実力の筆者からも見ても、明確に他のプレーヤーと上位プレーヤーの違いを見てとることができました。それが”上位プレーヤーは”常にボールをつかまえている”ということです。
よく「ボールをつかまえられた」「ボールをつかまえられなかった」という言葉を聞きますが、筆者は競技ゴルフで上級者のショットを見て、初めてその意味がわかりました。
(それまでも何度もプロの試合観戦をしていたのですが、あまりにも実力やボールの質の違いがありすぎてその差が分からなかったのだと思います。その点、アマチュアプレーヤーのボールはボールスピーーどやスイングスピードが比較的自身と近いので違いがわかりやすいです。)
つかまているショットの特徴として下記が挙げられます。
・軽いドローが基本(フェードも打てる)
・弾道が力強い
・スイングと弾道が一致している
・ボールをコントールしているように見える
「スイングが綺麗かそうでないか」「力感があるかないか」などスイングは人によって様々ですが、70台のプレーヤーは上記が共通しており、明らかにボールをつかまえていました。
メンタル・リズムが安定している
とにかく上位プレーヤーは淡々と一定のメンタル・リズムでプレーしています。これもはっきりと違いを感じました。
「上級者なのだから、常にトラブルなく一定のリズムでプレーできるのは当然ではないか」と思われるかもしれませんが、単純にそうではないのです。
上位プレーヤーでもOBや林に打ち込んだり、難しいライからのミスがありましたが、大きなリアクションを表に出すことはありませんでした。またホールアウト後に、前のホールを悔やんだりすることも決してありません。
逆にナイスショットしたりバーディをとったりしても、浮かれるようなところが一切ありませんでした。とにかく淡々とラウンドが進んでいくのです。
一方で振り返ってみると、一般的なプレーヤーの方は自身も含めて、ミスしたときのリアクションが大きく、バーディやナイスショットのときのメンタルの上下動が激しかったと感じました。
このあたりも大いに自身の上達のヒントにしたいところです。
(ただ、友人同士でワーワー言いながらのラウンドもゴルフの楽しみの一つですよね。うーん。友人同士で回るときに一人だけ淡々黙々とプレーするのもイマイチですし、どう折り合いをつけるか悩ましいところでもあります。。。)
最後に
いかがだったでしょうか。
今回は「競技ゴルフ(ミッドアマ)出場者のレベルは?」をご紹介しました。
その他、初出場したときの様子を下記の記事でもご紹介していますので、参加を検討されている方はこちらの記事も参考にしてみてください。
競技ゴルフ全くの未経験者が全日本ミッドアマ申し込んで見たってよ(試合当日編)
競技ゴルフ全くの未経験者が全日本ミッドアマ申し込んでみたってよ(練習ラウンド編)
競技ゴルフ全くの未経験者が全日本ミッドアマ申し込んでみたってよ(申込編)
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さまざまなカテゴリーの大会がたくさん開催されていますので、競技ゴルフに迷われている方はまずはどんな大会があるのかチェックされてみてはいかがでしょうか。
ではではー
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